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D.C.U P.S.〜ダ・カーポU〜プラスシチュエーション

チャームポイント

こそばゆくも温かい、日本一の学園恋愛アドベンチャー


シス&ロリ
(10点)


妹キャラは、主人公・義之の隣の家に住む妹のような存在の朝倉由夢。
義之より1つ年下の付属2年生で、兄呼称は『兄さん』です。
とある理由から義之への想いを抑えるようにしてて、でもやっぱり抑え切れてなくて
時々気持ちがチラリと見えちゃってて、そして義之の告白をきっかけに完全にタガが外れて、
本来の甘えん坊な妹の姿に…という感じの女の子。
由夢はよく『ツンデレ』と言われますが、よくあるツンデレとは微妙に違うような。
素直になりたいのに、素直になるわけにはいかない。
そんな由夢の苦しみ、切なさが分かるから、守ってあげたい。
そう、やはり兄たるもの、何があっても妹を守ってあげなくてはいけない。
そんな基本を思い出させてくれる妹キャラなのです。

続いてロリキャラは、クラスメイトの雪村杏。
身長143cm、バスト69cm。自他共に認めるロリ担当のないちち娘です。
数字以上に小さく見える、人形のような容姿。私服のゴスロリ姿。
そんな、誰もが見惚れる可愛らしさ。そして儚げな声。なのに、さらりと毒を吐いたり、
エロネタでからかってきたり、ニヤリと邪悪な笑みを浮かべたり。そんなミスマッチさが杏の魅力。
そう、杏自身もゲーム中で言っているように、『ミスマッチは萌えの基本』。
パーフェクトなミスマッチさ、それが杏の魅力なのです。

次のロリキャラは、サブキャラの小日向ゆず。年齢は推定5〜6歳、身長116cm。
義之のことを『兄ちゃん』と呼ぶ、妹キャラでもあります。
幼女ながらに入院生活を強いられるという過酷な運命、しかし、それを物ともしない
超ハイテンションな明るさ。そして子供らしい、微妙にズレた発言の面白さ。
可愛いだけじゃない。いじらしいだけじゃない。
面白さまで兼ね備えているレアな幼女、それが小日向ゆず。パジャマも甘ロリ風で
非常に可愛く、これを買い与えてくれた父親の慎さんのセンスの良さにも感謝です。

次のロリキャラは、前作『D.C.P.S.』のヒロインの1人でもある芳乃さくら。
前作から53年経っても身長は変わらず140cm、容姿もほとんど変わらない。
そんな、ロリスキーにとっては理想的なキャラですが…。確かに今回のさくらにも
子供っぽいところはあるものの、義之の母親代わりだったり、学園長だったり、
子供たちを見守る『大人』としての立場にあるので、容姿以外にはあまりロリっぽさは
感じないかもしれません。

そしてそして、忘れてはいけない。
いや、忘れられるはずがあるものか!
そう、初めて出会った51年前のあの日から、ずっと僕らの心を捉えて放さない、
アニメ『D.C.S.S.』のメインヒロインでもあった少女、アイシア。
最強のロリヒロイン・アイシアが、今ここに復活を果たしたのです!
さくらと同じく、当時とまったく変わらない身長141cmの容姿。
そうは言っても長生きはしてるので、義之に対してお姉さんぶったりするんだけど、
でも久しぶりに風見学園の制服を着てはしゃいだり、初めての遊園地で子供みたいにはしゃいだり…。
そんな昔と変わらぬ無邪気さの中に、ふと垣間見える寂しそうな表情。
それは、『あの日』アイシアが背負った、あまりにも悲しい宿命。
その宿命からアイシアを解き放ち、幸せにしてあげること。
それこそが『D.C.U P.S.』の真の目的だと言っても過言ではないのです!


キャラ
(10点)


【朝倉 音姫】  CV.高垣彩陽
風見学園本校2年生で生徒会長。
義之の姉のような存在で、『音姉』と呼ばれている。弟呼称は『弟くん』。
成績優秀で容姿端麗、優しくしっかり者で料理も得意な学園の人気者だが、
義之に対しては超過保護でスキンシップ過多のだだ甘お姉ちゃん。
人目も気にせず義之を甘やかすため、親友のまゆきをいつも呆れさせている。
エッチなことが嫌いでチェックが厳しい。胸が小さいことを密かに気にしている。

【朝倉 由夢】  CV.堀江由衣
風見学園付属2年生で保健委員。
音姫の妹で、義之にとっても妹のような存在。兄呼称『兄さん』。
容姿端麗で礼儀正しくしっかり者で、学園の人気者。しかしそれは仮の姿で、
家ではメガネ+ジャージ姿でグータラと過ごしている。「かったるい」が口癖。
義之に対してはそっけない態度でツッコミも厳しいが、基本的には素直で甘えん坊。
お風呂が大好き。料理の腕は壊滅的。同じクラスの美夏と仲がいい。

【白河 ななか】  CV.茅原実里
付属3年生で、明るく可愛い学園のアイドル。小恋と仲がいい。
歌が上手く、小恋や渉とバンドを組んでいる。
スキンシップ過剰で、何かにつけて手を握りたがるため、勘違いした男子と
たびたびトラブルになっており、小恋や渉をヤキモキさせている。
また、妙に勘が鋭いところがある。

【月島 小恋】  CV.南條愛乃
付属3年生で義之の幼馴染。疑うことを知らない純粋な女の子。
杏や茜と仲が良く、2人にいつも遊ばれている。
この3人は『雪月花』と呼ばれ、3人とも男子から人気が高い。
義之のことをずっと想い続けているが、今のところまったく進展は無し。
やや引っ込み思案な性格だが、胸の大きさには結構自信を持っているらしい。
一人称は基本的に『私』だが、たまに『月島』になる。

【天枷 美夏】  CV.あおきさやか
付属2年生の、感情豊かなロボット。洞窟の奥で眠っていたが、義之が偶然に起こしてしまう。
定期的にバナナを食べないと熱暴走を起こしてしまうが、バナナは大嫌い。
…と本人は言っているが、実際はバナナに対してツンデレなだけ?
眠る前の出来事が原因で人間を強く恨んでいるが、なぜか杏のことは尊敬している様子。

【雪村 杏】  CV.岡嶋妙
付属3年生で演劇部員。毒舌ないちちロリ娘。
『雪村式暗記術』をマスターしており、一度見聞きしたことは絶対に忘れない。
頭の回転も速く、義之たちから頼りにされている。
お祭り好きで、杉並と共に要注意人物として生徒会にマークされている。

【花咲 茜】  CV.柳瀬なつみ
付属3年生でお料理クラブ。圧倒的な巨乳で男子たちを惑わしている。
明るく奔放で、杏と共によく義之をエロネタでからかうが、実は結構純情派。
勉強は苦手だが、家庭的で、料理の他に裁縫も得意。
安い服を買って、自分でアレンジして着ていたりもする。

【沢井 麻耶】  CV.水橋かおり
付属3年生のメガネっ娘。クラス委員なので、みんなに『委員長』と呼ばれている。
真面目な性格だが、おだてに弱く、乗せられやすい。
父親がおらず、病気の母親と幼い弟と一緒に貧乏暮らしをしている。
どうやらロボットのことを嫌っているようだが…。

【高坂 まゆき】  CV.伊藤静
本校2年生。生徒会副会長で音姫の優秀な片腕。問題児の杉並とはライバル関係。
義之のことを『弟くん』、由夢のことを『妹くん』と呼んでいる。
アクティブでお茶目な性格。陸上部の高飛びのエースでもあり、全国2位の実力を誇る。
意外にも料理も得意で、音姫にも劣らないほどの腕前である。

【エリカ ムラサキ】  CV.釘宮理恵
付属1年生。とある王国のお姫様で、留学生として学園にやってくる。
生徒会に所属。基本的には素直で人当たりもいいが、プライドが高く、
無礼な人、特に衝撃的な出会い方をした義之のことは激しく嫌っている。
王族としての立場を強く自覚しており、国や民のことを第一に考えている。

【小鳥遊 まひる】  CV.広橋涼
付属1年生。元気で人懐っこい女の子。義之のことを『先輩』と呼ぶ。
変な「たとえ話」をする癖がある。また、お化けが大の苦手。
偶然出会った義之に、ある『お願い』をするのだが…。

【アイシア】  CV.宮崎羽衣
路上で手作りのおもちゃを売っている、銀髪とルビー色の瞳を持つ謎の女の子。
おもちゃを売りながら世界中を旅しているらしい。
小柄で幼く見えるが義之より年上らしく、よくお姉さんぶっている。
明るく無邪気だが時々寂しそうな顔を見せたり、人を避けているようなところも…。

【?? ?】  CV.植田佳奈
隠しヒロインその1。

【??】  CV.花澤香菜
隠しヒロインその2。

【桜内 義之】  CV.浅沼晋太郎
主人公。付属3年生。『手から和菓子を出す』『他人の夢を強制的に見せられる』という、
2つの不思議な能力を持っている。
ギターが弾け、渉たちとのバンド練習に参加することも。
料理が得意で、優しく、無意識に殺し文句を言うこともあって女子の人気は高いが、
超鈍感なため本人はモテていることにまったく気付いていないラブルジョワ。
10年ほど前にさくらに拾われたが、それ以前の記憶が無い。
3年生になるまでは朝倉家に住んでいたが、今は隣の芳乃家で暮らしている。

【芳乃 さくら】  CV.田村ゆかり
生徒たちを温かく見守る、風見学園の年齢不詳の学園長。
義之の親代わりでもあるが、むしろさくらの方が義之に甘えている。
犬っぽい生き物『はりまお』を飼っている。時代劇が好き。

【板橋 渉】  CV.山口勝平
付属3年生。義之の親友で、『3バカ』の一角。
バンドではドラムを担当。お調子者でスケベだが、友情には厚い。
小恋のことを一途に想っているが…。

【杉並】  CV.岸尾だいすけ
付属3年生。義之の悪友で、『3バカ』の一角。私服時はメガネっ子。
成績優秀、容姿端麗、スポーツ万能だが極めて変人。
『非公式新聞部』という怪しげな組織を率い、日々ミステリーを追っている。
事あるごとに騒動を起こす学園一の問題児で、目的のためなら義之たちをも巻き込むが、
仲間たちのことを大切に思ってはいるようだ。

【水越 舞佳】  CV.浅川悠
学園の臨時保健医でメガネっ娘。
本業は天枷研究所の研究員で、起動してしまった美夏の世話を義之に頼む。

【小日向 ゆず】  CV.下田麻美
島内の病院に入院している、やたらハイテンションな幼女。
父親と二人暮らしで、ななかとは友達。プリンが好物。
主人公呼称『兄ちゃん』、父親呼称『とーちゃん』。

【朝倉 純一】  CV.チョー
朝倉姉妹の祖父。「かったるい」が口癖で、ものぐさぶりは由夢以上らしい。
義之に『手から和菓子を出す魔法』を教えた人物。

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原画は、たにはらなつきさん(由夢、美夏、エリカ、アイシア、さくら、義之など)、
ちのちもちさん(ななか、小恋、茜、麻耶、まゆき、杉並、渉、舞佳、ゆずなど)、
みつまむさん(杏)、立羽さん(まひるなど)、かゆらゆかさん(音姫)。
その他、たかのゆきさん、鳴海さん、えこさんもサブキャラを担当されているようです。
原画家が複数いますが、それぞれの担当キャラ同士が並んでいても変な違和感は無く、
また、どの原画家さんもキャラクターを非常に魅力的にデザインされています。
誰もが必ず4〜5人は好みの子が見つかることでしょう。

声優は人気どころ&有名どころが集結しており、魅力的な声ばかりで、
演技力も問題無し……と言い切れない人もいますが、まあ…大丈夫でしょう。
岸尾さんのフリーダムな演技、あおきさんの何人ものサブキャラの見事な演じ分けが
特に目を引きました。
あと…PC版のファンが何と言おうとも、自分は高垣さんの音姉が好きだ!

萌えキャラは、音姫、由夢、杏、美夏、アイシア、ゆず…などなど。
正直、自分は、この『D.C.U P.S.』ほど主人公のことを羨ましく思ったゲームはない。
それくらいに、どのヒロインも究極的に可愛く魅力的な子ばかりですが、
由夢やロリキャラ以外では音姉がとにかく最高!
ビジュアル、たまらん甘やかし&甘えっぷり、可愛すぎるリアクション…。
魅力的な要素は無数にあるけど、最大のポイントは至ってシンプル。
それは、「えへへ〜」だ!
これはマジでヤバい。まさに神の一言。音姉がこの時どんだけ緩みきった顔をしてるのかが
この一言からビッシビシ伝わってきて、こっちも顔の緩みを抑えられません。
義之の言葉を借りるなら、『反則』。
いや、むしろ犯罪級の可愛さを持つお姉ちゃん、それが朝倉音姫なのです。

CGは差分抜きで220枚以上。塗りはすごく綺麗。
お気に入りのCGは数え切れないほどありますが、一番好きなのは、アイシアが義之に
抱きついてるCGかなあ。義之の顔がちゃんと描かれてるのがポイント高いですね。
あとは、由夢のキスCGとか、音姉のクリパ後のCGとか、小恋のクリパ後のCGとか、
小恋のエンディングCGとか、美夏の本編ラストのCGとか…。やっぱキリが無いや。

背景は、桜、夕日、雪原の美しさが神。もはや人間の手で描いたとは思えないくらいのレベル。
背景CGだけでも人を感動させられるものなんだなあ…。
立ち絵は、表情もポーズもかなり種類が多く、振り向きや後ろ向きのポーズまであるのが凄い。
この豊富な立ち絵と、立ち絵の大きさ・配置の組み合わせにより、そのシーンでの
義之と他キャラの距離感を視覚的に表現するという画期的な手法が取られています。


難易度
(9点)


マップ移動と選択肢でフラグを立てていく普通のAVG。
マップにはキャラのアイコンが表示されるし(一部例外あり)、選択肢も分かりやすいものが
多いですが、とにかくヒロインの数が多いのでボリューム的に大変です。
加えて、回想モードに登録されるレアイベントの回収、隠しヒロインのルート探しも大変。
特に隠しヒロインの1人は、自力で見つけるのが不可能なほど厳しい出現条件になっており、
コンプは困難を極めるでしょう。

また、一部、クリア順序に『縛り』があるので、気付かずに最初からアイシアを
狙ってばかりいると、バッドエンド以外見ることができずに「なんだこのクソゲー死ね!」と
コントローラーを投げつけることになるので注意が必要です。


シナリオ
(8点)

テキスト
(9点)

------------------------------------------------------------------------------
深々と。
桜が舞っていた。
驚くほどゆったりと。
音もなく。
見渡す限りに舞い散る桜の花びら。
それは一面を色づけるように、
白で塗りつぶされた世界を彩るように、
ただゆったりと舞い踊っていた。
それはとても綺麗で、
呆れるくらいにとても綺麗で、
ひとりぼっちで、
ただ震えることしかできなくて、
寂しくて、
どうしようもなく途方にくれていたボクでさえ見惚れてしまうくらい、
綺麗な景色だった。
だから、
だからこれはきっと夢なんだと思った。
真っ白な夢。
夢のような夢。
いつか覚めてしまうことがわかっているのに、
それでも夢見ることを夢見てしまう。
新しい予感に胸を膨らませるような、
陽だまりの中でふと涙をこぼしてしまうような、
冬の最中に春の訪れを待ち望むような。
夢。
差し伸べられた手をぎゅっと掴む。
温かな手。
凍える世界で、
雪の中で、
ぬくもりを確かめるように、
ぎゅっと。
そんな、
始まりを告げる夢のはじまり――。

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シナリオ担当は、雨野智晴さん、たけうちこうたさん、望月JETさん、桑原文彦さん。
シナリオごとに趣旨はかなり異なり、ヒロインの悩みを解決する、というオーソドックスな
ものもあり、恋愛よりどちらかというと友情をテーマにしたものもあり、
あるいはドタバタだったり、部活に一生懸命だったり…。
そして、『D.C.U』の核心に迫ったり、さらにもっと深いところまで描かれたり…。
ヒロインが抱える秘密とか、そういうのは勘のいい人なら早い段階で気付けるかもしれませんが、
大切なのはそういう設定とか表面的なものではなく、魅せ方。
特に、『想い』の描き方、伝え方が素晴らしい。
恋愛関係でももちろんそうだし、(由夢ルート本編のラストとかすごい好き)
それは友人たちの、義之、あるいは他の人に対する想いにも言える。
言葉、行動、その1つ1つから想いがビシビシ伝わってくる。
だからプレイしていてすごく気持ちが入るし、感動できる。
だから、キャラクターたちのことをこんなにも好きになれるのです。

…と言っても、それはシナリオによって程度の差が大きいのですが。
なにせヒロインが多数、そしてライターさんも複数おられますからね…。
ただ、たとえば自分はアイシア、音姉、由夢シナリオが特に好きですが、
他にも、茜シナリオは本編のラストシーンがすごく綺麗で好きだし、
小恋シナリオはエンディングに満ち溢れる友情パワーが心地いいし、
杏シナリオは胸を締め付けられるような終盤の展開が切なすぎるし、
ななかシナリオの終盤のシーンでは、一生懸命なななかを応援したくなるし、
まひるシナリオは最後のまひるの台詞で泣いた。
つまり、ほとんどのシナリオには十分な見所があり、総合的に見れば
やはり『D.C.U P.S.』のシナリオは素晴らしいのだと言えるでしょう。

シナリオの本筋以外でも、杉並たち友人らとのやり取りが実に楽しい。
笑える、というのももちろんありますが、それよりも、学生時代ならではの
怖いもの知らずな、毎日を全力で楽しんでる様子が伝わってきて気持ちがいいです。
ああ、今はもう戻れない青い日々…。彼らの姿からは楽しさを感じると共に、
ほんのりと郷愁にも誘われ、思わず現実逃避したくなること請け合いです。

最後に、残念だった点…と言っても、これはシナリオのせいではないんですが…。
音姉と由夢のシナリオは扱いが特殊で、本編とエピローグが完全に切り離されていて、
『2人のルートをクリア⇒出現する新エピソードをクリア⇒2人のエピローグ出現』
という仕様になっています。
つまり、本編クリア後、エピローグを見れるようになるまでに時間が空いてしまうわけで、
そのせいでちょっとテンポが悪かったり、「あれ、音姉(由夢)シナリオこれで終わり?」と、
ラストシーンでがーっと気持ちが高まっていたのに拍子抜けしてしまうところもあります。
『D.C.U P.S.』の物語全体の流れを考えると、この仕様は仕方ないんですけど…
音姉と由夢のシナリオの出来が良いだけに、ちょっと残念ではありました。

あと気になったのは、ライターさんが複数いることの影響で、シナリオによって
キャラクターの性格とかが微妙に異なっていることがあること。
ななかシナリオやまゆきシナリオでは義之が異様にテンションが高かったり、
エリカシナリオでは、小恋の一人称が全部『月島』だったり。
『D.C.U P.S.』を好きになって、作品に対する理解度が深まるほど、こういう細かいところが
気になり出すかもしれません。


システム
(9点)


マップを移動したり、選択肢を選んでゲームを進める普通のAVG。
ゲームは『クリスマスパーティ(クリパ)』『冬休み』『3学期(個別シナリオ)』の3部構成。
第3部に入る時にディスク1からディスク2への交換を要求されます。
プレイ時間はルートにもよりますが、だいたい1プレイ7〜8時間、2周目以降は4〜5時間。
おまけモードはCG観賞、イベント回想、BGM鑑賞。
イベント回想には、ゲーム中に見られるありとあらゆるイベントが登録されます。
また、12人のヒロインをクリアすると、声優さんのフリートークが聴ける
『INTERVIEW』モードが追加されます。

セーブ&ロードはいつでも可能で、セーブ可能数は50個+クイックセーブ。
なにせ12人以上もヒロインがいるので、どうしても不足します。
また、セーブ&ロード画面では50個のファイルがずらーっと縦に並ぶので、
下の方のファイルにセーブするためにはめっちゃスクロールしないといけなくて、
さらにそれをロードするためにもめっちゃスクロールしないといけなくて、
面倒くさいから上の10個くらいを上書きしながら使い回すことになるのが実情。
セーブファイルを10個ずつ5ページに分けるとかの工夫が欲しかったです。
セーブファイルには、リアルの日時、ゲーム中の日にちorイベント名が登録されます。
また、ヒロイン+サブキャラの全18種類のアイコンから選んでファイルに貼り付けることもできます。

一度見たイベントを数行にまとめてくれる『あらすじモード』搭載。(ON/OFF可能)
メッセージスキップはメニュー画面から『SKIP』を選ぶか、□ボタンを押しっぱなしにすることで発動。
テキストの未読・既読は識別してくれません。まあ『あらすじモード』にしていれば、
見たことのないイベントに差し掛かればすぐ分かるので問題は無いのですが、
そうは言っても□ボタンを押し続けてるのはやっぱりかったるい…。
スキップ速度はそれなりの速さです。
テキスト履歴は1ページずつ戻るタイプ。ボイスリピート可能。
オートモードはボタン1つで発動できず、メニュー画面⇒コンフィグ画面と辿って、
『文字表示速度』のところで『オート』を選択しないといけなくて使いづらいです。
オートモードの速度は2段階で変更できます。

その他の機能は、テキスト速度の変更(2段階)、ボイス、BGM、SEの音量調節、
ボイスのキャラごとのON/OFF、画面効果のON/OFF、システムボイスの変更等。
『画面効果』とは、桜や雪が舞う演出のこと。
別に処理落ちするような心配はないので、『OFF』にする必要はないでしょう。
システムボイスはヒロイン+サブキャラの全18キャラの中から選択できます。
『OFF』にもできるので、俺がシステムボイスに使いたいのはきのみ聖の声だけだ!とか
こだわる人は『OFF』にするといいでしょう。


音楽
(10点)


・OP1『beautiful flower』 歌:美郷あき 曲・詞:宇佐美宏
第1部のOP曲。明るい未来を信じて迷わず突き進む、若々しい爽やかソング。
この先どんな楽しいことが待っているんだろう、とプレイヤーをワクワクさせてくれます。

・OP2『Especially』 歌:橋本みゆき 曲:宇佐美宏 詩:くみはし祐
第2部のOP曲。雪の降る静かな町の様子を思わせるメロディがクリパの熱気を冷まし、
第2部に向けて気持ちを新たにさせてくれます。

・OP3『ダ・カーポU〜あさきゆめみし君と〜』 歌:yozuca* 曲・詞:tororo
第3部のOP曲にして、『D.C.U P.S.』のメインテーマソング。
出だしの『ひらりはらり』というフレーズが印象的。ディスク2の起動直後に
『枯れない桜』の映像と共にこの歌が流れ出す瞬間は、なかなか鳥肌ものです。

・ED1『If…〜I wish〜』 歌:美郷あき 曲:宇佐美宏 詞:RUCCA
音姫、由夢ルートのED曲。切ない詩とメロディが両シナリオのラストシーンに
あまりにもマッチしている、文句無しの最強の歌。
歌われているのは2人の義之への想いか、それとも義之の2人への想いなのか。

・ED2『まぶしくてみえない』 歌:yozuca* 曲・詞:BABY FAZE
設定上はななか自身が歌っている、ななかルートのED曲。杏曰く『癒し系』。
恋愛より友情のことを歌った詩が、ななかルートのテーマによく合っている名曲です。

・ED3『Little Distance』 歌:桃田佳世子 曲:中野慎也 詞:RUCCA
小恋、杏ルートのED曲。友達から恋人にステップアップするための最後の一歩を
踏み出そう、という、まさに小恋や杏のイメージにピッタリな歌です。

・ED4『1 sec.』 歌:瀬名 曲:太田雅友 詞:ゆうまお
茜、麻耶ルートのED曲。「口にすれば1秒でも、それ以上の愛しさを…」というフレーズがかなり好き。
演奏音が控えめで、瀬名さんの綺麗な歌声がクリアに耳に届きます。

・ED5『ラブソングを君に』 歌:rino 曲:虹音 詞:rino
まゆき、エリカルートのED曲。無事に結ばれた2人を祝福するような雰囲気の、
rinoさんらしい優しい歌。オルゴール調のイントロが印象的です。

・ED6『さよならの向こう側で』 歌:美郷あき 曲:津上潤也 詞:ゆうまお
まひる、アイシアルートのED曲。まひるのイメージとも合わないわけではないですが、
これはやはりアイシアのための歌と言っていいでしょう。
アイシアルートの流れを踏まえつつ、アイシアの想いを見事に描く。
アイシアがどれほど辛い気持ちでいたか。義之との出会いがどれほどアイシアを救ったか。
これを聴くだけでアイシアのシナリオを隅々まで思い出せ、感動が蘇ってくる神曲です。

・ED7『?????』 歌:風見学園生徒一同
美夏ルートのED曲。なんと、出演声優全員と一部のスタッフ(?)による合唱です。
声優さんは皆、すべての台詞を録り終えた後、この歌を歌ってアフレコ終了となったそうです。

・ED8『Spring Has Come』 歌・曲・詩:rino
すべてのルートのエピローグ後に流れる、グランドエンディング曲。
通常のED曲と違って、ちょっと軽快で明るい雰囲気です。
この曲は2周目以降はだいたいスキップしちゃうので、あまり印象に残らないかも…。

・挿入歌1『TIME WILL SHINE』 歌:Alchemy+ 曲:稲田昌宏 詩:原口和己
すべてのルートで使われる挿入歌。止められない運命の流れに必死に抵抗しようとする歌ですが、
10何周もやってるとさすがに聞き飽きてくるかも…。
音姉ルートだと2回も流れるし。2回目のシーンは無音でも良かったと思うんですけどね。

・挿入歌2『Cloudy』 歌:yozuca* 曲:末廣健一郎 詩:rino
茜、麻耶、まひる、アイシアルートで使われる挿入歌。静かなイントロを聴くだけで泣けてきます。
孤独な運命に諦めを感じつつも、それでもどこかで幸せを求めている。
4人のどのイメージとも取れますが、比較的アイシア寄りでしょうか。
『存在』を『あい』と読ませるのは、アイシアや義之を意味しているようでもあり、
茜のことを意味しているのだと深読みすることも可能…?

・挿入歌3『Tomorrow's Way〜アツイナミダ〜』 歌:橋本みゆき 曲:虹音 詩:rino
まゆき、エリカルートで使われる挿入歌。他の挿入歌やED曲とはまったく異なる、
超アップテンポな熱い歌声が、両ルートのクライマックスシーンを盛り上げます。

音楽担当は猫野こめっとさん。
BGMは、音楽鑑賞モードには全62曲登録されてますが、『バナナレンジャー、出動!』など、
本編で使われていないボーナストラックも存在します。
曲の多くは、悪くはないけど特に印象に残らない、という感じですが、
タイトル画面等で流れる『Dream of Cherry tree』はかなり好き。
静かで、神秘的で…気持ちが落ち着く。この曲には初音島の全てが詰まっている、
そう感じさせる一曲です。


エロ
(――)


家庭用ゲームなのでHシーンは無し。
サービスシーンは、音姉と一緒にお風呂、由夢のお風呂、由夢が上半身はだけさせて
体拭いてるところにバッタリ遭遇、杏と一緒にお風呂、麻耶のスク水姿でケツのドアップ、
まゆきと一緒にお風呂、風呂上りのエリカがバスタオル一枚、雪月花の入浴姿を覗き…。
あと、マッサージされてる音姉が激しく喘いだり、ゼンマイ巻かれてる美夏が喘いだりも。
パンチラは無いものの、半チチくらいは結構あるので、ドキドキしてください。
しかしこうして見ると、風呂イベントがやたら多いですね。義之、ホント羨ましい…。


お勧め度
(10点)


団長、俺……幸せだったよ。俺を『D.C.U P.S.』と出会わせてくれて……ありがとう。

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