原潜
ロシアの退役原子力潜水艦である
80隻が未解体である
ムルマンスク(北洋艦隊)で44隻、ウラジストックとカムチャッキー等(太平洋艦隊)で37隻である(朝日)
船体を3つ切りにして、頭部、原子炉がある中部、尾部にして中部以外は韓国と中国へ解体として輸出する
解体費用をロシア政府が払えないので各国は支援を申し出た
アメリカ100億ドル、ドイツ17億ドル、イタリア12億ドル、フランス、英国、カナダが7〜8億ドル、日本とノルウエイが1〜2億ドルである
日本海に液体放射能を投機しているのを見つけたグリーンピースの船が阻止と抗議行動をして問題になった
日本政府は援助金でウラジストックに廃棄物処理施設すずらんを作った
さらに原潜解体に協力するための資料を出すようにロシアに申し出た
日本に原潜の軍事機密の知識がなかったし解体のノウハウもなかったからだ
そんなに出せないというロシアの主張で難航したが行動計画ができて1隻の解体が終わりさらに5隻をする予定である
ドイツの作業員はロシアの大学を出た東ドイツの出身で状況を親身になって支援してくれてありがたいと言っている
北洋では各国の枠組みが固まり前進しているが極東ではまだだと報ぜられている
冷戦時の軍拡競争に多くの国が参加したから後始末をするべきだとロシア原子力庁次官は言う
各国は自分を攻めにくる原潜が怖いので協力しているだけなのだがーー
デンマーク並みのGDP国民総生産力で軍事力強化に走ったソ連は軍事費用を負担に耐えられない軍事大国であった
結果貧しくなってソ連は崩壊して、負の遺産、原潜解体を攻撃しようとした国々に負担させているのだ
国民の生活向上に役立たない軍隊は国を滅ぼす見本である→軍国主義
当時閣僚の安部氏と現閣僚の中川氏はNHKの慰安婦仮法廷の製作者にビデオを変えるように言った
結果、改変されたビデオが‘01年1月に放映された
放送に対する政府の干渉である
敗戦になっても軍国主義は国民をだまそうとしている見本である
軍隊で国を守れない、は太平洋戦争の大敗でわかったはずだ
ロシア原潜解体の協力は変に思えるが軍隊をなくす方向では良いのかもしれない
しかし鈴木宗男氏の事件以来、ロシアへの経済援助は滞とどこおっている
英国国際戦略研究所ミリタリーバランスより
ロシア原子力当局の軍事関連予算は3年間で2.6倍の670億円増えた
プーチン大統領は核大国として残ると言う
多弾道ミサイル開発を重視するらしい
ロシア原子力庁は国家としての自衛力を強化しなければならないと言う
自衛力を強化しても原潜の廃棄は他国の予算でまかなう
これではロシアの軍備の後始末を各国がするとなってしまう
矛盾した政策が続くわけがない
ロシアはCTBT包括的核実験禁止条約を守るべきである
さらに経済が少し回復したからと言って生活の問題が残っている
さらにチェチェンや学校占拠で400人が死んだ政治事件があるが解決したとは思えない
他国にたいする防衛より前に国内ですることがあると思う
‘05/1/9 朝日 汚染原潜放置(抜粋)
東洋のチェルノブイリ、10人即死、290人被爆
グリンピースが入手した資料によると’85/8/10正午頃ウラジストック側のチャジマ湾で高濃縮ウラン燃料を交換中に原子炉の上ぶたや船体の一部が吹き飛んだ
放射性物資が約30kmにわたって陸と海に降り注いだ
コバルトやセシウムなど500万キュリーの放射物質、200万キュリーの放射性希ガスが放出された
(日本の専門家はそう多くないと見るが)これはチェルノブイリの1/10である
植松氏、原産会議調査団長は日本の近くでこれほどの大事故がほとんど知られていない、と驚いている
もう一隻、‘85/12に事故、との解体は放射線が強すぎて作業員が数分しかいられない、ので非現実的である
今も最大毎時1シーベルトの放射線量がある、と推定する(ビソスギー氏、核安全研究所)
石棺に封じ込めるために日本に援助(30億円)を要請したが軍事機密をださないので責任がもてないと回答した
ロシアの主な原潜事故だけでも’61/7〜’03/8のバレンツ海での沈没まで11回の事故を起こしている
ムチャクチャである
しかもウラン紛失、盗難があいついでいる、と報道されている
核兵器に転用可能な高濃縮ウラン、プルトニューム(239を含む)、ウラン燃料棒、ウラン酸化物、原子力電池(無人灯台)、などが盗まれたり、盗まれそうになった
しかも放射性物質の闇ルートが存在する可能性を示している、と報じられている
ここまでくるとロシアの軍隊の存在自体が疑問視される
自国の安全も守れないのでは何のための軍隊かということである
今後も核兵器は維持するという(原潜を含む)
さらに核兵器の開発を続けるという
自国の事故の後始末を日本に頼む国や軍隊を信頼できないのは当然であろう
グリンピースの提供した写真には2隻の船(うわ蓋ふたがどちらもふきとんでいる)のすさまじい光景が写っている
90年代の初めに撮影されたそうだ
どうのようにこの写真を入手したのであろうか、不思議である
日本のグリンピースや平和運動はまだまだ本腰がすわっていないと思われる
身近な原子力事故を他国の情報にしか頼れないのだからだ
放射能のこわさを一番知っているのは原爆被害国の日本国民だからだ