マツケンサンバ

 

俳優、松平健さんのサンバです

きんきらきんの和服を着て踊るのです

左へ前かがみになって走るマネをし、右に同じようなことをする

単純な踊りである

これがもててNHK紅白歌合戦にもでた

はじめはマツケン音頭、ついでマツケンマンボ、最後にマツケンサンバなるものができた

大勢が楽しそうに歌い、踊る姿にあっけになって見ている者も日頃のうさを忘れて見とれるのである

世紀末になると踊りながら、歌いながら大勢が群れをなす、というのが日本の歴史の変わり目に登場する

平安末期の不安から念仏踊りがでてきた

踊る宗教である

やぐらの上で男女が裾すそをからげて板を踏み鳴らすのである

末法思想と言うよりもこれを見ている民衆には力がわいてきただろう

時宗の法然が始めた

戦国時代には出雲のお国がはじめたカブキも同じように踊りからであろう

かぶく(傾く)=かぶき、は時代を批判している、を意味した

風俗の乱れとかで江戸時代になって男性しかできないようになって女形おやまができた

明治になる前には伊勢参りの札ふだが天から降ってきた、とかで踊り狂った

ええじゃないか、ええじゃないかとはやしながら群集はその札を持って伊勢へむかった

途中の飲み食いはタダだった

店が食べ物や飲み物を提供したからだ

そうしないと群集に襲われるからである

時代は明治と変わったのである

時代が変わる頃には日本人は急に踊り、歌いだすらしい

歌うというよりも大勢ではやすのである

今も閉塞感がただよう世紀末の感がする

2000年と年は変わったが時代が変化したとは感じないからである

歌手の橋幸夫が親指から順番ににぎっていって最後にグーをきつくにぎって放す、を紹介していた

力をいれてトク、はリラックスの原理にかなっている

リラックスするためには体を緊張させなければならない

緊張と弛緩しかんがリラックスの原理であるからだ

(別の方法ももちろんあります)

さらにマツケンサンバの亜流のような踊りを紹介していた

踊りながら体の運動にもなる、という音頭である

さすがタレントは時流にのるのがうまい

テレビ、パソコン、ゲーム、ケイタイなど感覚を刺激する環境に暮らしている

しかし人間は動物と神の間であるので刺激ばかりでは耐えられない

まったく刺激のない世界、自然の中を経験したほうがよい

都市の中で自然を経験することはぜいたくになってしまった

せめて原始にかえって踊るのは体の中のバランスをとりもどしてしるのかもしれない

たんに踊るのはできないのでサンバ、音頭、踊る宗教、さらに世直しのええじゃないか、などで恥ずかしさを捨てているのだろう

赤信号、皆で渡れば怖くない、である

群集が狂いだすのも時間の問題かもしれない

踊りだけなら罪はないのだ

指導者は世の不満を見抜いて対策をたてるべきである

 

 

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